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胸になんか刺さった

クリエイティブディレクター西島知宏が、思考、企画、表現、言葉などについて書きます

仕事は優秀だけど論破を嫌う社員とどう付き合うか?

雑感

みなさんおはようございます。一昨日上げた記事が好評だったようでとても嬉しいです。今後もマザーテレサの心で、極力何でも答えますのでご質問あればask.fmから気軽にお寄せ下さいませ。

 

さて、今朝は私が街クリ「飛ぶ鳥を落としてマウンティングしている企業訪問」という企画をやろうと思うきっかけになった「クリエイティブ企業の組織って何が正解なんだろう?」というモヤモヤに対して、もの凄く腑落ちした記事があったのでご紹介します。あの「LINE」の元CEOで現在「C CHANNEL」代表取締役の森川亮氏のこの記事。

 

 

これは、森川氏がダイヤモンド社から出版された「シンプルに考える」という著書から仕事術のエッセンスを紹介するという企画。記事から気になった箇所を抜粋します。

 

優秀な人ほど喧嘩をしないのです。  彼らも人間です。カチンとくることを言われると腹を立てる。だから、喧嘩になる。だけど、すぐに気づきます。彼らは「いいもの」がつくりたいと思って働いていますから、喧嘩している時間がもったいない。そんなことに時間を使うのが、バカバカしいことに気づくのです。

Reference:diamond.jp

 

これを読んで、LINEがどうして市場に対して的確で優れたサービスを展開し続けられるのか合点がいったと同時に、広告クリエイティブの組織面の課題にも当てはまる話だと思いました。

 

電博のような広告代理店のクリエイティブ組織であれ、クリエイティブブティックのような少数精鋭の組織であれ、一番頭を悩ます社員は「仕事はできるのに負けを認めない奴」ではないでしょうか。つまり、私がクリエイティブの組織にしかいたことがないのでクリエイティブ組織で書いてしまいますが、本来なら「あるチーム」である「あるプロジェクト」に取り組む際、施策(企画)の良し悪しの判断基準は究極的には「それを見る人」「それを触れる人」であるべきです。つまり、見る人や触れる人がどう思うのか。買おうと思ってくれるのか、この企業好き、と思ってくれるのかを議論しながら、また、それを判断基準として進行するのが理想です。

 

しかし、プロジェクトの中に「いついかなる状況においても論破されたくない奴」が1人でも混ざっていると、本来なら「お、それいいじゃん。俺のよりそっちの方がいいわ、それで行こう!」となる所を「でもそれは、でもその企画は」と始まって、議論が前に進まない。結果効率も悪くなるし、空気も悪くなる。そもそも、毎日顔を合わせるから外すこともできないという状況に陥ってしまうのではないでしょうか。

 

似たような状況に対して、LINE社内はこうなったそうです。

 

優秀な人たちは、「自分の正しさ」に固執する人を相手にしなくなります。「いいもの」をつくりたいと思っていない人といくらぶつかり合っても、そこに生まれるのはつまらない「勝ち負け」だけ。何も価値あるものが生まれないからです。そして、「いいもの」をつくりたい者だけが集まって、優れたプロダクトをつくり出すようになるのです。こうして、社内で自然淘汰が始まりました。喧嘩をする人は、自分のために働くのをやめるか、会社を去るか。自然と、その選択を迫られるようになったのです。 

Reference:diamond.jp

 

なるほど。「論破されたくないだけの奴」が淘汰されるような社内組織(もっと言えば人事評価制度)を作ればいいのか。目から鱗でした。そこですぐ、自分の会社のような少数精鋭のクリエイティブ企業にも当てはめられるのかを考えて「ん?」となります。

 

淘汰されちゃったら仕事回せないよ

 

小さい会社だとそれこそ社員1人辞めると大ごとです。少人数で必至に回してるのに、1人いなくなったら火事に油が注がれて大炎上、事故って終わりでーす、となりかねません。そして新たに優秀な社員を雇うコストとして年収の35%もかかってしまう、と。

 

対応策は2つ

 

  1. 人数を増やして淘汰されても仕事が回る状況を作る
  2. 外注ベースで仕事をする

 

1に関しては、人件費が増えるわりに淘汰が起きないリスクがあります。また、クリエイティブという特殊な職種でそんなに優秀な人がバンバンいるとは思えないですし、よほど体力がある企業じゃないと厳しいのかもしれません。

 

2は、今の規模で淘汰を起こすという考え方。最悪社長1人が残っても、ディレクションできれば外部のパートナーとアライアンスを組んで仕事を回していく。人件費も増えないですしプロジェクトベースで組めるので、「論破されたくない奴」がいれば次回以降仕事をしなければいいという選択肢が生まれます。

 

話をまとめると、クリエイティブ企業でもLINEのように自然淘汰が起こるのが理想。そして、自然淘汰を起こすためには社員が辞めていくことを覚悟で外注先ベースで仕事をする準備を進めるのがベターということになります。

 

そんなうまく行かない気もしますが、クリエイティブ企業にとっては、「アウトプットの質」と同じくらい「アウトプットの過程の質」も大事なので、理想を突き進むのであれば思い切って取り組んでみてもいいのかもしれません。

 

このブログでも今後、クリエイティブの組織について色々と考えていきたいと思います。それでは良い1日を。 

シンプルに考える

シンプルに考える

 

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