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胸になんか刺さった

クリエイティブディレクター西島知宏が、思考、企画、表現、言葉などについて書きます

はじめに勝っている人が、最後に勝つ人じゃない

むかしは、こう思っていた。

 

スタートダッシュを決める人間が、最後に勝つ人間なんだ。

 

だから、いろんなことを諦めていたと思う。

 

好きな子ができても、その子が自分に興味がなく、他の男の子を見ていたらすぐに諦めていたし、中学時代得意だったバスケットボールも、高校でレベルの違う同級生を見ると、やる気を失いすぐに辞めた。勉強だって、大学院の最初のオリエンテーションで同級生が放った「好きなOSはWindows以外です」の言葉に心が折れ、やる気を失った。

 

最初に勝てない人間は、最後も勝てない。

 

そう決めこんでいたのだ。仔犬がいくらワンワン吠えたって、ドーベルマンには勝てない。弱小野球部のエースピッチャーが投げた剛速球は、甲子園では止まって見えるだろう。兎の亀の話なんてものは、とっくに自分の価値基準から消え去っていた。

 

しかし。

 

最近、その考えが、間違いであることに気がついた。38年もかかったけれど。

 

最初に勝つ人間が強いんじゃない、最後に勝つ方法を、自分だけのルートで考え、実行に移す人間が一番強いんだ。

 

競馬で言えば、逃げ、先行、差し、追い込み、まくり、自在。「ただ1つのコース」を走る馬ですら複数の「ゴールの形」がある。逃げ馬は追い込みが苦手だろうし、差し馬に「レース状況を見極めて戦略を変えろ」と言っても、きっと無理な話だ。

 

大切なのは「自分らしく生きる」ことじゃない、「自分らしい勝ちかた」を探すことなのだと思う。

 

もし、勉強や仕事や恋愛で悩んでいる人がいたら、前を走っている「逃げ型」の人間を追いかけたり、彼(彼女)の助言から耳を塞いで、考えてみると良いと思う。

 

「俺の、勝ちかたって何だろう?」

 

人は誰だって器用じゃない、「できないこと」を「できる人間」より「できる」ことなんてありえない。でも。

 

自分にしかできないことが、きっとある。自分にしかできない学びかたが、きっとある。自分にしかできない努力のしかた、自分にしかできない愛しかた、自分にしかできない勝ちかたが、きっとある。

 

勝つことがすべてじゃない。でも。

 

「勝つこと」が「幸せになること」だったとしたら、

きっとすべての人間は勝たなければいけないのだと思う。

 

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