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胸になんか刺さった

クリエイティブディレクター西島知宏が、思考、企画、表現、言葉などについて書きます

「空気を変えられる人」と仕事がしたいし、自分もそうなりたいということ

13年も同じ仕事をやっていると、色んな人間に出会う。色んなムカつく人間に出会うし、色んな素晴らしい人間にも出会う。

 

何もない時、つまり、うまく仕事がまわっている時よりも、仕事がヤバイ時、「予算ハマりません」とか「タレント怒ってます」とか「社長がやりなおしって言ってます」とか、そんなビミョーな状況下でドンヨリした空気を一瞬で変えられる人に、自分もなりたいと思い、そういう人と仕事がしたいと思っている。

 

もう全員で頭を丸めて土下座するしかないような状況で「いやぁ、参っちゃったな」と笑い飛ばせる上司とか、クライアントで死ぬほど怒られ、外に出るやいなや爆笑してくれる先輩とか、自分もなりたいと思い、自分もそういう人と仕事がしたいと思っている。

 

「空気を変える」と言えば、ある映画の1シーンを想い出す。

「ショーシャンクの空に」の主人公、アンディ・デュフレーンは図書係だった。彼は、無実の妻殺しの罪を着せられ19年間服役することになるのだが、ある日、寄贈図書とともに届いたレコードを、放送室を占拠し、刑務所中に大音量で流した。楽曲は、モーツァルト『フィガロの結婚』第3幕「手紙の二重唱」だった。

 

刑務に服していた受刑者、広場に出ていた受刑者、そこにいた全員が空を仰いで聴き入る。人間が作った塀なんかを軽く飛び越えていく、高い高いソプラノの声に彼らは束の間の「自由」を味わった。空気が、変わった。

 

調達屋のレッドが想う。

「俺はこれが何の歌か知らない。よほど美しい内容の歌なのだろう。豊かな歌声が我々の頭上に優しく響き渡った。美しい鳥が塀を消すかのようだった。短い間だったが皆が自由な気分を味わった。」

 

余談だが、「手紙の二重唱」は、実は映画のラストシーンにつながっている。「手紙の二重唱」にあるメッセージ「今夜、林の松の木の下でお待ちしています」は、映画の中で、デュフレーンが後にレッドに言った「出所したらバクストンの牧草地のカシの木の下に来てほしい」につながっている。

 

「ショーシャンクの空に」の素晴らしさは、また別の機会に書くとして、そう、アンディ・デュフレーンのように「空気を変えられる存在」。絶体絶命の時にこそ、笑顔でいられる人間に、自分もなりたいと思い、自分もそういう人と仕事がしたいと思っている。

 

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