胸になんか刺さった

クリエイティブディレクター西島知宏が、思考、企画、表現、言葉などについて書きます

独立、起業する人が会社を辞める前にやるべき7つのこと

みなさん、おはようございます。私、10年前に電通という広告会社を辞めて独立しました。会社が潰れそうになったり、悔しい思いを何度もしたりして、振り返ってみればお腹いっぱいで吐きそうですが、10年経ち、会社員時代にやっとけばよかったなーと思うことが多々見つかりまして、これから独立、起業する人の参考になればと、まとめてみたいと思います。

 

1. 有休を使い切る

私は確か有休を40日くらい残したまま会社を辞めてしまいました。「勘違いして4年で電通から独立したらエラい目にあった、俺死ね!」というエントリーでも触れましたが、仕事が始まってから、売上金が自分の口座に入金されるまで、数ヶ月(広告業界で言えば5.6ヶ月)はかかります。その間、無一文で生活しないといけないわけなので、前半の1ヶ月を有休消化分の給料でまかなうことは、とても重要です。私は「早く辞めたい」という気持ちが強く冷静さを失っていました。

 

2. 住宅ローンを組む

会社を辞めると、いかに自分の信用が会社の信用だったのか身にしみてわかります。辞めた後、何かを契約しようと思っても、信用は0。つまり、当分住宅ローンなどを組むことはできません。私も辞める1年前にマンションを買いましたが、信用がなくなる前に、恵比寿や麻布十番、二子玉川など、自分が住まなくなったあと、運用に回せるマンションを買っておくことは、賢い選択と言えます。複数の金融機関に住宅ローン一括審査申込 をしてくれるサービスもあるので、そういう所を使って要領よく進めましょう。

 

3. ゴールドカードを2.3枚作っておく

2ともつながりますが、カードの審査も、信用が0になってしまった人には厳しいものです。楽天カードやイオンカードなど審査が通りやすいカードであれば急ぐ必要もないですが、お金に困った時など色んな意味で重宝するゴールドカードなどは、年会費の安いものを辞める前に2.3枚作っておくことをおすすめします。辞めた後は審査通りません。私は出張が多いので、ショッピングマイルをフライトマイルに交換できるJALゴールドカード とANAアメックスゴールドを作りました。年会費は1万円ちょっとです。

 

4. カードローンも念のため数社契約しておく

1ともつながりますが、とにかく怖いのが資金のショートです。そのために、私は、銀行系のローンカードも3枚作りました。結局使うことはなかったですが、もしもの時、資金を無担保で借りられるので、リスクを回避することができます。(なるべく利率の低いところを選ぶことが必要)。私は三菱東京UFJと三井住友銀行、MICARDを作りました。まず、銀行の融資を申し込む、業種を合わせて国の補助金を申し込むという選択肢もありますが、広告業では厳しいだろうということで私は申し込みませんでした。

 

5. 独立に関する書類、手続きは自分でもできるので司法書士などには頼まない

会社を興そうとするくらいだから最低でも数百万、1,000万くらいのお金は用意しているはず。しかし、「俺死ね」エントリーでも書きましたが、1,000万円程度のお金なんて一瞬で無くなってしまいます。だから、必要なのはできるだけ出費を減らすこと。会社の定款作成や設立手続きも、司法書士に頼むとお金がかかるので自分でやりましょう。自分でやれば、必要な経費は以下のとおり。

【公証役場に提出するもの】

1. 定款認証手数料 5万円

2. 定款印紙代 4万円

3. 謄本交付代 約2,000円

【法務局に提出するもの】

4. 登録免許税 15万円

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合計 24万2,000円

 

以外と簡単にできます。

 

6. 銀行の口座開設が大変なので、早めに動いておく

私が独立した2007年当時より今は審査が厳しく、資本金の金額が低かったりすると口座開設を断られたりすると聞きます。何度も通わないといけない可能性もあるので、早めに動き出しましょう。一般的に法人の銀行口座開設に必要な書類は以下です。

1. 口座開設依頼書(銀行に備え付けのもの)

2. 登記事項証明書

3. 認証を受けた会社の定款

4. 法務局から交付を受けた代表取締役の印鑑証明書

5. 法務局へ届け出た代表印(忘れがちです)

6. 銀行印に使用する印鑑

7. 本人の身分証明書(免許証、パスポート等)

 

7. 2,000万くらいは用意しておく

5でも書きましたが、会社を普通に運営しているだけで驚くほどお金が減っていきます。会社員時代は必要だと感じていなかった経費が次々と発生し、みるみるうちに口座残高が減っていき、恐怖を感じます。仮に設立後すぐ仕事を受注したとしても、入金までの5ヶ月間で、家賃20万の事務所の敷金礼金代(一般的な4ヶ月分として)80万+家賃5ヶ月分100万。自分の給料30万×5ヶ月間分150万。その他仕事に必要なデスク、PC、プリンター等で50万。会社設立費用で24万2,000円。そこに、臨時出費で自宅の敷金礼金、Webサイトの作成などで80万円ほどとしてもすでに400万円。1,000万円用意していてもあと600万円しか残りません。6ヶ月後以降、毎月50,60万の売上を上げられなければ10ヶ月で資金がショートします。だから、最低でも会社を興そうと決めたら2,000万円くらいの資金は、かき集めて用意しておいた方が懸命と言えます。

 

以上、独立、起業する人が会社を退社する前にやるべきことを7つご紹介しました。

 

以下に、会社を始めた後、重要だと思うことも3つ書いておきます。

 

1. 余計な人を雇わない

最初はとにかく余計な出費を減らすことが重要。むやみやたらにデスク、営業、と雇ってはいけません。外注できるものはすべて外注、資金繰りが厳しくなったら自分でやるくらいのスタンスの方がリスクは低いです。また、やらなくなった後も実務がわかっているのとわかっていないのではエラい違いです。一通りすべてを経験しておく意味でも自分でできることは自分でやりましょう。

 

2. 事務所を借りない

私はかっこつけて借りてしまいましたが、自宅でできるのであれば、自宅で登記して自宅兼事務所とした方が絶対に良いです。前にも書きましたが、事務所と自宅2箇所で敷金礼金&家賃は想像していたよりはるかにキツいです。経営が安定してきて、人が増えてきてからでも遅くはありません。事務所を安易に借りないようにしましょう。

 

3. Webサイトは作らない

はっきり言ってWebサイトで仕事が来るなんてことは皆無と言って良いです。数十万かけて作る意味もないですし、facebookページで十分。実績が増えてきたら、実績と、技術力、デザイン力を見せる意味で作っても良いですが、もうそんな時代じゃない気もします。社内リソースで作れれば作るくらいで良いと思います。

 

これから独立、起業する人、根気と信念があれば何とかなります。出費を極力抑えて、安全な船出を心がけましょう!

 

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