胸になんか刺さった

胸になんか刺さったことを書きます

僕は年を越すのが怖かった

今年もいよいよ終わりに近づいてきた。

 

会社員時代は1年が過ぎるのが遅かった。仕事自体は望んで就いたものだけど、人というものは幸せを一つ手に入れると、それが自分の前提になってしまうのか(僕だけかもしれないが)色々と粗探しをして不平不満を吐いてしまう。毎日夜遅くまで働いて給料こんだけか、友達とも飲みに行けない、旅行も行けない、企画も通らない、早く1日終わんねーかな、1年終わんねーかな、そう思っていた。1年過ぎるのがすごく遅かったし、年末年始が楽しみで、楽しくてしょうがなかった。

 

しかし、どうだろう。自分の会社を作って、従業員を雇うと、1年というものがもの凄く早く過ぎ去っていくようになった。さっき「あけましておめでとう」なんて言い合っていたはずなのに、気がつけばダウンコートを身にまとい、街では山下達郎やマライヤキャリーが歌っている。「ヤバい・・・」言いようのない不安が胸に押し寄せてくるようになった。

 

よほど儲かっている経営者か、資金が潤沢にある経営者じゃなければ同じような経験をしたことはあるかもしれないけど、「今期の売り上げはどうだろう、利益はどれくらい出ているか、このまま売り上げが立たなければあと何ヶ月この会社を続けられるだろう」独立して数年は、そればかり考えていた。

 

立てた売上目標、利益目標、会社を運営していく最低ラインを常に頭に設定し、現状と照らし合わせている。年末に差し掛かると、決算まであと3ヶ月、あと数千万足らない」なんて考えで頭の中が一杯になってしまって、会社員時代あんなに待ちに待っていた年末年始休みが怖くなった。年を越すのが怖くなった。

 

ようやく最近仕事が安定してきたり、その不安とうまく付き合えるようになって年越しを純粋に楽しめるようになったが、それでも一年の過ぎ行くスピードは、会社員時代の倍か、それ以上に感じる。

 

気づけば30代最後の年。ここ数年は年を越す時、別の考えが浮かぶようになった。

 

「あと何回、年を越せるだろう」

 

仲の良い、10年前はクリスマスパーティーやら、忘年会やら、理由をつけては会って飲んでいた友人が病気になって仕事から離れたり、ほんの少しだけ年上だと思っていた先輩が早期退職で会社を去っていくような姿を見ると、「自分はあと何年働けるだろう」「自分はあと何年生きられるだろう」なんてことが頭に浮かぶ。

 

そして、「この生き方で正しいのだろうか」。そう自問ばかりしている気がするのだ。

 

【こんな記事も書きました】

▶ 13年前、電通に入社した頃の自分に伝えたい10のこと

▶ 勘違いして4年で電通から独立したらエラい目にあった、俺死ね!

▶ 「この人無理かも」の直感は外れない

 

思いつかない人のコンテンツ思考塾」やってます

著書『思考のスイッチ ~人生を切り替える11の公式~』もよろしくお願いします

 

 

Instagram